新規ADAMTSタンパクをコードするcDNAのクローニングおよび機能解析
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概要
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(背景)A Disintegrin-like And Metalloprotease with Thrombospondin Type 1 Motif(ADAMTS)タンパクはreprolysin type metalloproteaseドメイン、Disintegrin-likeドメインおよびthrombospondin type 1 motifを有することを特徴とし、これまで13種類が報告されている。我々は、新規ADAMTSタンパクをコードするcDNAクローンPJ01256を見いだした。(結果)cDNAクローンPJ01256は、ヒト胎児cDNAライブラリーからクローニングし、5'RACE法にて全長cDNAを取得した。発現ベクターに組み込みCOS7細胞に導入したところ、主に細胞外マトリックス面分で発現が確認された。ヒト各種臓器でのPJ01256 mRNAの発現を検討したところ、主な発現部位は卵巣であり、腎臓・膵臓・脳・副腎・精巣等で弱い発現が確認された。また、腫瘍組織と正常組織での発現を比較したところ、卵巣・脳・副腎・精巣の腫瘍組織のmRNAレベルは正常組織に比べ顕著に低下していた。マウスcDNA断片をクローニングしたところ、ヒトとの相同性はアミノ酸レベルで約95%であった。マウスmRNAの発現は、性周期に応じて卵巣で変動しており、発情期付近で極大となっていた。また、マウス胎児でのmRNA発現は、発生後期になるにしたがい増加していた。(考察)主な発現部位が卵巣であり、タンパクの局在が細胞外マトリックスであることおよびマウス卵巣での発現が発情期付近で極大であることから、PJ01256は排卵時の卵巣の細胞外マトリックスの分解および再構築に関与すると示唆される。また、マウス胎児の発生後期に発現が増加することから、PJ01256は発生期の器官形成にも関与すると示唆される。
- 日本結合組織学会の論文
著者
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長瀬 隆弘
かずさDNA研究所
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長瀬 隆弘
かずさdna研究所ヒト遺伝子研究部
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小原 牧
かずさDNA研究所、ヒト遺伝子第一研究室
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村上 弘次
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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矢野 和宏
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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保田 慎一郎
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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橋本 英美
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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鹿島 亜季子
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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神崎 康治
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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松永 典子
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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岸本 利光
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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小原 牧
かずさdna研究所
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小原 收
かずさdna:理研rcai
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小原 収
かずさdha研究所ヒト遺伝子研究部
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