糖尿病における運動療法の血糖コントロールに対する有効性の検討
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概要
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インスリン非依存型糖尿病の,入院中の血糖コントロールに対する運動療法の効果を,空腹時血糖より検討した。対象はD群:食事療法単独19例, DE群:運動療法併用13例である(入院期間はそれぞれ約30日)。DE群の入院経過を食事療法の期間と,運動療法を併用した期間に分割し,その時の空腹時血糖値をD群と比較すると,運動療法開始直前(食事療法の期間)の空腹時血糖値は,D群の同時期と有意差はなく,食事療法の効果は同等であった。退院時の空腹時血糖値はD群DE群ともに,入院時に比してさらに低下したが,両群間の値に有意差は認められなかった。したがって本検討では,空腹時血糖値を長期的な血糖コントロールの指標とした場合,運動療法の効果は,食事療法単独で治療した群に対して差は認められなかった。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1996-07-31
著者
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石黒 友康
聖マリアンナ医科大学東横病院
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石黒 友康
聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
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石黒 友康
聖マリアンナ医科大学附属病院
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山田 正道
聖マリアンナ医科大学東横病院内科
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久保田 京子
聖マリアンナ医科大学東横病院 リハビリテーション部
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石黒 友康
聖マリアンナ医大東横病院・リハ部
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