心筋梗塞患者への応用を目的としたインターバル・トレーニングの検討

概要

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心筋梗塞患者を想定したインターバル・トレーニングの休止期の持続時間が生体に与える影響について, 健常男性6例を対象に検討した。方法は, 二種類のインターバル・トレーニング (負荷期2分・休止期1分, 負荷期4分・休止期2分) を作成し, 心拍数 (HR), 収縮期血圧 (SBP), 酸素摂取量 (V^^・O_2), 主観的運動強度 (RPE)を測定し比較検討した。負荷期の反応はHR (123.1±3.6bpm vs 123.0±4.7bpm), SBP (152.6±2.7mmHg vs 156.0±2.6mmHg), V^^・O_2 (19.96±0.83ml/kg/min vs 20.73±0.61ml/kg/min), RPE (12.7±1.8 vs 11.3±2.1)と二種類のトレーニング間で有意差を認めず, 休止期においてはHR (111.7±4.2bpm vs 109.0±3.5bpm), SBP (145.4±3.0mmHg vs 143.7±2.7mmHg), RPE (11.0±2.1 vs 9.7±1.2) には差を認めないものの, V^^・O_2 (19.41±0.12ml/kg/min vs 17.8±0.19ml/kg/min) は2分1分訓練が有意に高値を示していた (P<0. 01)。以上心の機械効率の観点から, 休止期の持続時間は2分間より1分間の方が適当であると思われた。
社団法人日本理学療法士協会の論文
1990-07-10