妊娠末期におけるホルスタイン種核移植胎子の超音波診断装置による胎子体重モニタリング(臨床繁殖学)
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概要
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ホルスタイン種核移植産子は, 過大子による難産や死産の発生率が高い.そこで, 妊娠末期においてその胎子体重をモニタリングし, 生時体重を推測することが必要不可欠である.この試験では, ホルスタイン種核移植胚の胚移植により単子で妊娠しているホルスタイン種経産牛14頭を対象に, 分娩予定日のおよそ1か月前より1週間おきに胎子の中手幅を超音波診断装置により測定し, その値から胎子体重を推測した.その結果, ホルスタイン種経産牛13頭において, 分娩前1週間内の胎子中手幅および推定胎子体重(30.2±2.2mm, 50.0±4.7kg)は, 産子の中手幅および生時体重(30.0±2.1mm, 51.2±5.5kg)と近似していて, 分娩1-7日前では超音波診断法により生時体重を推定できると思われた.これらの結果から, 超音波診断装置により過大子が予測される場合には, 分娩誘起などの処置をすることで, 難産およびそれに起因する死産および生後直死を最小限に防止することが可能であると示唆された.
- 2005-08-25
著者
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後藤 太一
小岩井農牧(株)
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土屋 秀樹
(社)家畜改良事業団家畜バイテクセンター
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高橋 正弘
小岩井農牧(株)技術研究センター
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後藤 太一
小岩井農場技術研究センター
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川畑 享子
小岩井農牧(株)技術研究センター
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後藤 太一
小岩井農牧(株)技術研究センター:(現)岩手ブリーディングサービス
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後藤 太一
小岩井農牧(株)技術研究センター
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植木 淳史
小岩井農牧(株)技術研究センター
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高橋 正弘
小岩井農牧(株)
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