15 スルホニルウレア剤抵抗性雑草に卓効を示す縮合複素環を有するスルホニルウレア誘導体(3-(3)除草剤抵抗性)(3. 除草剤(植物生理活性物質を含む))
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概要
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1996年に北海道でスルホニルウレア剤(SU剤と略す)抵抗性ミズアオイの出現が報告されて以降,イヌホタルイをはじめとする抵抗性雑草が次々に出現している.SU剤は植物のアセト乳酸合成酵素(ALSと略す)を阻害するが,SU剤抵抗性雑草の多くはALSが変異したことにより抵抗性を獲得していることが報告されている.このため,SU剤抵抗性雑草はすべてのSU剤に交差抵抗性を示すと考えられてきた.一方,SU剤ファミリーに属しながら,SU剤抵抗性雑草に効果を示す化合物が存在することが最近報告されているが,一連の誘導体についての報告は無い.本報告では,一連のイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イルスルホニルウレア誘導体が日本で近年問題化しているSU剤抵抗性イヌホタルイ,アゼナ,およびアメリカアゼナに卓効を示すことを,植物,および酵素を用いた方法で明らかにしたので報告する.
- 日本雑草学会の論文
- 2003-04-19
著者
-
清水 直史
武田薬品工業 農業科学研究所
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清水 直史
武田薬品工業(株)製薬本部
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野口 誠
武田薬品工業(株)製薬本部
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梶原 武志
Agricultural Research Laboratories, Technical Division, Sumitomo Chemical Takeda Agro Co., Ltd.
-
梶原 武志
Agricultural Research Laboratories Technical Division Sumitomo Chemical Takeda Agro Co. Ltd.
-
田中 易
住化武田農薬(株)農業科学研究所
-
梶原 ゆかり
住化武田農薬(株)農業科学研究所
-
梶原 武志
住化武田農薬(株)農業科学研究所
-
南 圭三郎
住化武田農薬(株)農業科学研究所
-
田中 易
Agricultural Research Laboratories Technical Division Sumitomo Chemical Takeda Agro Company Ltd.
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