コラムジェットパイル工法の開発と現場施工例

概要

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高速水流(圧力400kg/cm^2)と空気噴流(圧力7kg/cm^2)を同時に噴射させながら地盤を掘削し, 併せて注入材を圧入(圧力15〜30kg/cm^2)して柱状固結体を作る工法の紹介である。施工順序は次のとおりである。1)φ150mm以上のガイドホールを穿孔する。2)ガイドホールの底に水平方向に吹き出すジェットのノズルをおろす。3)水流, 空気, 注入材を噴射させ, ノズルを回転させながら地上に引き上げ柱状固結体を作る。本工法の特長は次のようである。1)パイル径は2〜3m, 施工法により形状強度を変えうる。2)注入材はセメントなので地下水を汚さない。3)軟弱地盤から軟岩まで施工できる。基礎の地耐力強化, 根切り, アンダーピニングなどの地盤強化, 止水などに利用できる。大阪中之島の施工例ではパイル径2.0m, 施工深さ29m(杭長22m), ガイドホール穿孔1.5本/日, パイル施工6時間/本, 固結体の標準貫入試験のN>30,圧縮強度は12kg/cm^2以上であった。
社団法人地盤工学会の論文
1979-03-15