三次元圧密の基礎理論
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概要
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線形弾性体に対する三次元圧密の基礎概念を明確にし, 圧密基礎理論を体系化することを目的として, もっとも単純な多孔質弾性体に対する理論展開を行なったものである。すなわち, 圧密の問題において, 圧密のTotal potentialをψ=(λ+2μ)e+u(λ, μ : Lameの定数, e : 体積ヒズミ, u : 間ゲキ水圧)とするならば, ψはLaplaceの方程式を満足する。また圧密の方程式の一般系はu=cΔ^2u+ψであり, ここにはψは上述のように, ある境界条件のもとにおけるLaplaceの式の解である。土の変形が平面変形である場合には, ψが一様に分布するのに対し, 平面変形でない場合にはある分布をもつ。Terzaghiの圧密方程式は, ψ=0を満たす変形または荷重条件の場合においてのみ成立する。なおψ=0を満たすためには, 土の変形は平面変形で, かつ全体が平均的にK_0-圧密されるような境界条件であることを必要とする。本文中に簡単な変形条件のもとでの圧密方程式として, 直交直線流れによる圧密, 放射流れと鉛直流れによる圧密, 球の圧密などが扱われている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-06-15
著者
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