有限な透水性を持つバーチカルドレーンによる圧密
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概要
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サンドドレーンでドレーン砂層の透水時のヘッドロスを考慮した理論は, 網干, 吉国(1967)によって前に電気的相似モデルの考えによって近似的に解かれているが, 基礎方程式はバロンのものを修正した式に基づいている。本論文ではビオの理論から出発し吉国が軸対称問題に適用する形で改めた基礎方程式に対する再密解を与えた。ただしドレーン自体の剛性はないものとしている。その結果l=k_eH^2/k_wd_w^2(k_e, k_w=粘土とドレーンの透水係数, H=ドレーン長, d_w=ドレーン径)が圧密過程を支配する因子であることがわかった。すなわちlが大きい程, 全体の平均圧密度やドレーン底部での平均圧密度が遅れ, 粘土層深部での圧密が一般にバロンの理論よりも遅れるという現場で指摘される経験はドレーンの抵抗によるものであることが説明された。またN=d_e/d_w=5についてドレーン内, 粘土層内の間ゲキ圧がlによってどう変わるかの図を与えている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-03-15
著者
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