地盤の変形計測とその情報化施工への適用

概要

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軟弱地盤上の盛土の情報化施工システムを確立するためには, 現状判断の目安となる指数化された現場情報として何を選べばよいか, またそれらの測定方法・データの伝送処理方法・情報の現場へのフィードバックの方法などの難点をどのように解決すればよいのか, という問題に対して, 筆者らがこれまで数多くの現場で実施した現場計測の成果を中心にして検討したものである。まず, これまでの現場計測の成果を整理し, 土中の変位に関する即時的な情報に注目して, その有意性を検討している。ついで地中の鉛直方向変位の測定, および水平変位の測定の手段について検討し, さらにマイクロコンピュータを応用した情報の収集・伝送・処理・解析システムについて検討している。また, 情報の現場へのフィードバックの方法については, 野外科学の立場から考察を加え, 類似実施例との対比・変形性状, 変位速度の検討・解析的手法の応用という3段階の情報活用方法が考えられるとし, その方法を具体的に述べている。
社団法人地盤工学会の論文
1978-09-15