間げき水圧を中心にした圧密論の再構成
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概要
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Terzaghi系列の三つの代表的三次元圧密の基礎理論として, Rendulic, Davis, Schiffmanの各理論を検討し, これらがいずれも圧密の一つの側面である拡散現象のみを追求し, 応力の釣合と粘土の応力-ヒズミ関係に関する考慮を欠いていることを指摘した。そしてこの系列の圧密論の欠陥を補い, ポテンシャル論により圧密の問題を考える手法を説明した。この考え方はBiotの理論と基本的に同一のものであるが, 釣合方程式をスカラーポテンシャルψとベクトルポテンシャルwに分割し, Δ^2ψ=0とΔ^2w=0なる二つのLaplaceの方程式の解に連続の条件を考慮して得られた圧密の方程式u=c_vΔ^2u+ψを解こうというものである。なお, 提案する圧密方程式の三次元圧密問題への適用方法を述べるとともに, この種の問題に工学的近似として熱伝導型の方程式を採用した場合, そこに置かれた物理的仮定および圧密過程の差異について検討を行ない, またいわゆる拘束圧密の問題を解くには筆者の提案する方法がBiotの圧密方程式を直接解くより容易なのではないかと予測されている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
著者
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