プロジェクト・チーム運営における生産性向上のモデリング
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概要
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プロジェクト・チームの生産性向上に関する従来の研究は, 生産性測定指標が適用されていないため, 生産性向上に対して側面からのアプローチに止まっている.本稿は, 中田らの生産性測定指標を用いることにより, プロジェクト・チームの運営段階における生産性向上のためのモデルを以下の2つの仮説により提案している.生産性向上のための要因は, 第1に, マネジメント・プロセスの視点から考えるとチームの活動計画に集約される.第2に, プロジェクトの進行にともない, 活動の重点が仮説探索から実践へ移行するという視点から考えると.チームの活動計画についてもその計画の重点は.仮説探索を中心としたものから実践を主体としたものへ変化する.そしてこれら仮説の妥当性を検証するために, ある企業における事業部及び本社各部門の強化を目指した18プロジェクト・チームを対象として, 2つの時点(プロジェクトがスタートして3ヵ月目と9ヵ月目)の活動における生産性に関連する要因と生産性の関係についての実態調査をおこなった.今回の結果では, 両時点の調査とも, 生産性向上のための要因はチームの活動計画に60〜80%集約された.また, 3ヵ月目の調査では仮説探索を中心としたチームの活動計画が生産性に最も影響が大きく, 9ヵ月目の調査では実践を中心としたチームの活動計画の影響が最も大きくなっており, 両時点におけるチーム活動計画の重点の違いが検証された.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 2000-12-15
著者
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