除草剤連用によるクログワイ地上部の生育抑制の判定指標と塊茎の形成
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概要
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クログワイ(Eleocharis kuroguwai Ohwi)に有効な除草剤を3年連用し、地上部の生育抑制と新塊茎の形成抑制との関係並びに旧塊茎に及ぼす影響を検討した。その結果、次のようなことが明らかになった。1.クログワイ地上部生育の抑制程度の判定法として、株数と平均草丈の積の対無処理区比(地上部指数)が有効であった(第3表)。2.地上部指数が小さいほど、すなわち地上部生育の抑制程度が大きいほど新塊茎の形成数は減少し、その傾向は除草剤連用の年数にかかわらず一定であった(第4表)。3.新塊茎数の形成抑制率は形成深度で異なり、第2層(5〜10cm)が大きく、次いで第1層(地表〜5cm)となり、第3層(10〜15cm)からは深くなるほど抑制率は小さくなった(第2図)。4.地上部の生育抑制により、表層に形成される新塊茎は小型化し、各層に形成される塊茎の重量と仮比重の低下が認められた(第3、4、5図)。5.旧塊茎は前年の新旧塊茎のうちから構成されるが、当年の地上部指数は当年秋期に存在する既萌芽旧塊茎の仮比重の低下に関与すると考えられた(第5表、第5、6図)。
- 日本雑草学会の論文
- 1992-07-31
著者
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