各種植物に対するクロメプロップの殺草活性と吸収・移行
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概要
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クロメプロップとその酸アミド結合加水分解代謝物(それぞれCMPとDMPAと略称)の殺草活性をアズキ、イネ、トマトおよびダイコンの幼植物を用いて検定した。10^<-5> M以下の濃度範囲において、両物質は茎葉部、根部両処理ともアズキとイネの生長に対して殆んど抑制が認められなかったが、トマトとダイコンに対しては阻害効果を示した(第1図)。一般にCMPは茎葉部処理の場合DMPAより著しい生長抑制作用を示し、根部処理の場合逆となる傾向が認められた。ダイコンとキュウリ種子の発芽に対しては、10^<-5> Mでも阻害効果は認められなかった(第1表)。^<14>C標識CMPとDMPAとを用いて、上記4種植物による吸収と体内移行とを調べた。いずれの植物種についても、CMPはDMPAに比べて茎葉部、根部処理とも著しく多く吸収された(第6、7図)。茎葉部によるCMPの吸収率はアズキとトマトがイネとダイコンに比べて大であった(第2図)。また、根部によるCMPおよびDMPAの吸収率については、ダイコンとトマトがイネとアズキに比し大きい傾向が示された(第4、5図)。CMPおよびDMPAの体内移行については、トマトとダイコンがアズキとイネに比べて大であり、また、一般にDMPAはCMPに比し根から茎葉への移行が大であることが示された(第8、9図)。CMP、 DMPAの殺草活性、DMPAの根より茎葉への移行、CMPの茎葉による吸収および植物体内CMP、 DMPA濃度の関係について論議した。
- 日本雑草学会の論文
- 1988-10-31
著者
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石塚 皓造
筑波大応用生化
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ウォンワッタナ チャレムチャイ
Department of Biology, Srinakharinwirot University
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ウォンワッタナ チャレムチャイ
Department Of Biology Srinakharinwirot University
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ウォンワッタナ チャレムチャイ
筑波大応用生化
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Wongwattana Chalermchai
Department Of Biology Faculty Of Science Srinakharinwirot University
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