水田における除草剤の連用が雑草ならびに水稲に及ぼす影響 : 第1報 連用開始後5年次までの雑草発生相の変化
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概要
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水稲早期移植栽培田において,CNP粒剤など数種の除草剤を供試して,1973年以降同一除草剤を連用した。そして,毎年処理除草剤を変えた区,機械除草区および無除草区との比較において,連用開始後5年次までの雑草発生相への影響を見た。1)除草剤の連用によって,雑草発生相は2年次ないし3年次から変化した。2)CNP粒剤のように,一年生雑草にのみ有効な除草剤を連用した場合には,発生相の経年変化が大きく,2種以上の多年生草種が主体となって残存し,増加した。3)ベンチオカーブ・CNP粒剤など,一年生雑草のほか,一部の多年生雑草にも有効な除草剤を使用した場合には,発生相の経年変化は比較的小さかったが,残存した草種は漸増する傾向にあった。4)これらの発生相の変化は,処理除草剤の選択殺草性の差異によるとともに,残存した草種相互間の競争関係に起因するものと推察された。5)西南暖地の水稲早期移植栽培田では,特定草種に効果の劣る除草剤の連用は,2ないし3年以内に止めるのが賢明であり,その後は別の防除法を導入することが必要であると考えられる。
- 日本雑草学会の論文
- 1979-12-25
著者
-
坂本 真一
宮崎県総合農業試験場
-
梅木 佳良
宮崎県総合農試
-
江藤 博六
宮崎県総合農試
-
梶本 明
宮崎県庁
-
梶本 明
宮崎県総合農業試験場
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江藤 博六
宮崎農試
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梅木 佳良
宮崎県総合農業試験場畑作園芸支場
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