スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ(Scirpus juncoides Roxb.var.oh wianus T.Koyama)の低温条件下での発芽
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
要約:北海道および東北で採取されたスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ(Scirpus jun-coides Roxb.var.ohwianus T.Koyama)8集団および感受性6集団の1998年産種子を供試し,15℃および30℃の温度条件,湛水土壌および密栓水中条件下での発芽について検討した。その結果,15℃湛水土壌の低温条件下で,抵抗性イヌホタルイの多くは感受性イヌホタルイよりも発芽率が高く,発芽速度も速やかであった。上記供試イヌホタルイのうち,抵抗性3集団および感受性1集団について,1999年産種子を用いて再試験を実施したところ,1998年産種子と同様の結果が得られたことから,種子の発芽にみられる集団間差異は遺伝的な差異と考えられた。抵抗性および感受性イヌホタルイが混生する現地水田において,発生時期毎にイヌホタルイ実生の抵抗性検定を行った結果,抵抗性個体の発生が感受性個体よりも速やかであり,移植後10日までに大部分の個体が発生を終えていることが明らかとなった。代かき後の雑草発生時期が低温で推移する北海道においては,低温発芽性に優れる抵抗性イヌホタルイの発生は,感受性イヌホタルイよりも速やかである場合が多いと予想される。したがって,抵抗性イヌホタルイ発生水田では,除草剤の処理時期を逸しないように,水稲移植直後より注意深くその発生を観察することが重要であると示唆された。
- 日本雑草学会の論文
- 2001-09-28
著者
-
古原 洋
北海道立中央農業試験場
-
渡邊 寛明
東北農業研究センター:(現)中央農業総合研究センター
-
内野 彰
農業技術研究機構東北農業研究センター
-
渡邊 寛明
農業技術研究機構東北農業研究センター
-
古原 洋
道立中央農業試験場
-
渡辺 寛明
中央農業総合研究センター
関連論文
- 「きらら397」における登熟温度および枝梗着生位置がアミロース含有率に及ぼす影響(栽培)
- 22 イヌホタルイおよびオモダカのアセト乳酸合成酵素遺伝子の構造とスルホニルウレア系除草剤抵抗性バイオタイプにおけるその変異
- 20 秋田県大曲市で見つかったオモダカのスルホニルウレア系除草剤及び各種除草剤に対する反応(3-(3)除草剤抵抗性)(3. 除草剤(植物生理活性物質を含む))
- 20 秋田県大曲市で見つかったオモダカのスルホニルウレア系除草剤及び各種除草剤に対する反応
- 北海道の水稲作における雑草管理の現状と課題
- 北海道空知地域の夏季ハウス栽培におけるフルオープンハウスの導入による暑熱対策の効果
- 寒地水稲の湛水土中直播栽培における簡易有効積算気温による品種選定
- 50 北海道における水田雑草の耕種的防除法の研究 : 2. 2回代かきによる雑草防除
- 49 北海道における水田雑草の耕種的防除法の研究 : 1. 雑草種子の特性および米ヌカ散布による雑草防除
- 水稲の発育ステ-ジ及び不稔歩合の推定法
- フルオープンハウスで暑熱作業環境を改善 良品増収,自家施工も可能 (特集 野菜生産技術の改善)
- 水田地温による寒冷地のタイヌビエ(Echinochloa oryzicola Vasing.)の葉令進展と発生終期の推定
- 33 積雪寒冷地におけるタイヌビエの許容残草量と土中種子数推移の予測に基づく要防除水準
- 22 積雪寒冷地水田におけるタイヌビエの種子生産量と土中種子数の増減予測モデル(1-(2)生理、生態、形態)(1. 雑草)
- 21 積雪寒冷地水田におけるタイヌビエの土中種子数の推移(1-(2)生理、生態、形態)(1. 雑草)
- 69 積雪寒冷地水田におけるタイヌビエ種子休眠性の季節変化
- 積雪寒冷地水田におけるタイヌビエ種子休眠性の季節的変化
- 23 積雪寒冷地の水田土壌中におけるタイヌビエ種子の休眠性と代かき後の発生数
- 積雪寒冷地の水田土壌中におけるタイヌビエ種子の休眠性と代かき後の発生数
- 91 タイヌビエ生育量を抑制する水稲草型形質の時期別解析
- 61 寒冷地の積雪下水田におけるノビエ種子の生存状態
- タイヌビエ生育量を抑制する水稲草型形質の時期別解析
- 2 ミズアオイMonochoria korsakowiiの数種スルホニルウレア系除草剤に対する反応
- ミズアオイMonochoria korsakowiiの数種スルホニルウレア系除草剤に対する反応
- アゼトウガラシ属水田雑草(Lindernia spp.)及びイヌホタルイ(Scirpus juncoides var. ohwianus)におけるアセト乳酸合成酵素活性の生育ステージ及び部位による差異
- 数種水田雑草におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性迅速検定法の改良
- 49 日本海側東北地域における4種水田多年生雑草の発生消長と繁殖体の動態 : 4年間の調査結果
- 日本海側東北地域における 4 種水田多年生雑草の発生消長と繁殖体の動態 : 4年間の調査結果
- 東北6県における2003年までのスルホニルウレア系除草剤抵抗性水田雑草の確認状況
- 10 SU剤抵抗性迅速検定法の改良と数種水田雑草への適用(3-(3)除草剤抵抗性)(3. 除草剤(植物生理活性物質を含む))
- 水田地温による寒冷地のタイヌビエ(Echinochloa oryzicola Vasing)の葉令進展及び発生終期の推定とその除草剤散布指標としての応用
- スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ(Scirpus juncoides Roxb.var.oh wianus T.Koyama)の低温条件下での発芽
- 36 空間占有体積による水稲品種のタイヌビエ抑草力評価法 : 第2報 評価試験の設定および適用条件
- 35 空間占有体積による水稲品種のタイヌビエ抑草力評価法 : 第1報 空間占有体積測定法
- 25 草型の異なる水稲6品種とタイヌビエとの競合関係にみられる年次間差異
- 13 スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ3集団の採種直後からの発芽
- スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ3集団の採種直後からの発芽
- 101 22年間耕土下層に埋土した水田雑草種子の発芽率
- 22年間耕土下層に埋土した水田雑草種子の発芽率
- イネの草型と雑草に対する競争力を支配するQTLs
- 北海道の水田における難防除雑草ミズアオイ及びイヌホタルイの分布実態と除草剤による防除の検討
- 幼穂形成期以後の遮光処理によるC/N比の低下が水稲の不稔発生に及ぼす影響
- 北海道の水稲湛水直播栽培における「落水出芽法」の適応性について : 2)土壌還元の進行および播種深度が苗立ち率に及ぼす影響
- 苗の種類、移植時期が白米中のアミロース含有率におよぼす影響
- 114 北海道における水田雑草ミズアオイのスルホニルウレア系除草剤抵抗性
- 長沼町に発生する水田雑草「ミズアオイ」に対する数種除草剤の効果
- 北海道の水稲湛水直播栽培における「落水出芽法」の適応性について
- 直播水稲の苗立ちに及ぼす過酸化石灰剤の効果の栽培法による変動
- 水稲新品種「空育139号」の栽培特性 : 幼穂形成期の茎数と収量、稈長および穂揃い日数の関係
- 15 北海道における湛水直播栽培の合理的施肥法 : 第1報 止葉期の葉身窒素濃度と不稔歩合の関係
- 14 水稲品種きらら397の収量性の解析 : 出穂後10日目の茎の乾物重の影響
- 北海道における湛水直播栽培の合理的施肥法 : 第1報止葉期の葉身窒素濃度と不稔歩合の関係
- 出穂遅延と不稔発生が水稲の登熟におよぼす影響
- 水稲品種きらら397の収量性解析 : 出穂後の10日目の茎の乾物重の影響
- 水稲湛水直播栽培における適正苗立ち本数について
- 上川地方中央部における1988年7月の気象と水稲の不稔の発生について
- 北海道におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ(Scirpus juncoides Roxb. var. ohwianus T. Koyama)の生態と防除に関する実証的研究
- [学会賞(業績賞)受賞講演]北海道におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの生態と防除に関する実証的研究
- 北海道産スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ(Scirpus juncoides Roxb.var.ohwianus T.Koyama)3集団の埋土後3年までの種子の生存状況
- 29 アメリカアゼナおよびタケトアゼナにおける帰化年代および分布拡大速度の推定 : 標本および現地調査を元にして
- 4 スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ種子の埋土後27ヶ月の発芽率
- スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ種子の埋土後27ヶ月の発芽率
- 24 東北地域における水田地温とタイヌビエの葉令進度・発生終期との関係について
- 東北地域における水田地温とタイヌビエの葉令進度・発生終期との関係について
- 32 スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイにおけるアセト乳酸合成酵素活性のin vivo assay
- 複粒化種子を用いた水稲直播栽培における施肥管理技術 : 第7報 粘土粉末を用いた造粒法による複粒化種子の特徴(19. 肥料および施肥法, 2004年度大会講演要旨集)
- 北海道におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ(Scripus juncoides Roxb. var. ohwianus. T. Koyama)の出現
- 7 北海道岩見沢市におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの出現
- 北海道岩見沢市におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの出現
- 北海道岩見沢市におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの出現
- 12 スルホニルウレア系除草剤抵抗性広葉雑草(アゼナ類、キクモ、ミズアオイ)に対する数種除草剤の防除効果
- 11 スルホニルウレア系除草剤抵抗性簡易検定法のアゼナ類への適用
- 10 ミズアオエの実験集団における多殖によるスルホニルウレア系除草剤抵抗性遺伝子の流動
- 9 秋田県大曲市に出現したスルホニルウレア系除草剤抵抗性のキカシグサについて
- 8 スルホニルウレア系除草剤抵抗性生物型のキクモの出現
- スルホニルウレア系除草剤抵抗性広葉雑草(アゼナ類、キクモ、ミズアオイ)に対する数種除草剤の防除効果
- 9 幌加内町におけるそばの収量実態とその変動要因(北海道支部講演会,2009年度各支部会)
- 伊藤一幸著, 『雑草の逆襲,除草剤のもとで生き抜く雑草の話』, 全国農村教育協会, 2003年11月刊, B6判, 100頁, 1000円+税, ISBN4-88137-106-1, C3645
- 水稲作におけるスルホニルウレア抵抗性雑草の問題と解決策(2001年度日本雑草学会国際シンポジウム)
- スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイにおけるアセト乳酸合成酵素活性の in vivo assay
- スルホニルウレア系除草剤抵抗性アゼトウガラシ属水田雑草のアセト乳酸合成酵素遺伝子の変異
- 割れ籾の発生について
- 試験成績・研究成果 北海道米の食味・白度の変動要因解析と高位安定化技術
- 北海道米の食味・白度の変動要因解析と高位安定化技術
- 防風処理が白米蛋白含有率と白度に及ぼす影響
- 28 スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ種子の低温下における発芽
- スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ種子の低温下における発芽
- 試験成績・研究成果 アイガモの利用による水田除草の総合技術
- (2)雑草防除技術 (特集 寒冷地における直播栽培技術の現状と展望) -- (4.湛水直播栽培技術)
- 北海道における水田雑草ミズアオイの発生状況と防除
- 水稲直播用極早生品種の採種栽培における育苗法
- 北海道地域 (特別企画 イネ・ムギ・ダイズの病害虫と雑草対策) -- (水田の主要雑草と防除)
- 水田雑草ミズアオイのスルホニルウレア系除草剤抵抗性について
- 76 北海道における水田雑草ミズアオイの雑草害と数種除草剤の効果
- 北海道における水田雑草ミズアオイの雑草害と数種除草剤の効果
- 飼料用イネや米粉等の新規需要米向け多収水稲品種の4-HPPD阻害型水稲除草剤に対する感受性
- C213 タイヌビエ多剤抵抗性系統において高発現するベンスルフロンメチル代謝シトクロムP450の同定(作用機構 抵抗性 代謝,分解,動態,一般講演要旨)
- B319 タイヌビエのシトクロムP450遺伝子とその除草剤耐性への関与(作用機構,抵抗性 天然物化学,一般講演要旨)