イマゾスルフロンの水稲に対する作用特性
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概要
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水稲に対するイマゾスルフロンによる薬害に及ぼす要因について, 温室内のポット試験により検討した。結果は以下のように要約される。1.75 g a.i./haから150 g a.i./haまでの薬量で, 処理時期(移植1〜13日後)および湛水深(1cmと5cm)の違いにより, 移植深度が2cmのイネの地上部乾物重に有意な減少は見られなかった(Fig. 1, 2)。2. 100 g a.i./haの薬量処理による, -0.5cmまたは2cmの移植深度のイネの地上部乾物重は, 処理後の温度の違い(20/13, 26/19, 32/25 ℃/℃; 昼温/夜温)により有意な影響を受けず, また, それぞれの温度において, 移植深度の違いによる有意な差も見られなかった。しかしながら, -0.5cmの浅植えのイネは高温区で, 無処理との間に地上部乾物重の有意な減少が見られた(Fig. 3)。3. イネの株基部または根部先端を露出させて90 g a.i./haの薬剤を処理すると, 地上部乾物重には無処理との間に有意な減少が見られた(Fig. 4)。4. 150 g a.i./haの薬量で, 漏水(2 cm/day, 処理後より3日間)により, 1 cmの浅値のイネの地上部乾物重には無処理との間に有意な減少が見られ, 3 cmの移植深度のイネより減少した(Fig. 5)。
- 日本雑草学会の論文
- 1998-10-30
著者
-
田中 易
武田薬品工業株式会社
-
吉川 治利
武田薬品工業株式会社農薬研究所
-
山脇 孝博
武田薬品工業株式会社アグロカンパニー農業科学研究所
-
吉川 治利
武田薬品工業株式会社
-
山脇 孝博
武田薬品工業(株)
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