ヒヨコ中心網膜における網膜神経節細胞の形態学的分類
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概要
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ヒヨコ中心網膜の網膜神経節細胞を蛍光色素の逆行性軸索標識(DiI)と細胞内染色(Lucifer Yellow)により形態学的に分類した. その結果, 以下の4グループに区分された. グループIは小さな細胞体と小さな樹状突起野をもち, 更に樹状突起の分岐の複雑さにより単純型(サブグループIs)と複雑型(サブグループIc)に分かれた. グループIIは中程度の細胞体と中程度の樹状突起野をもち, グループIと同様にサブグループIIsとサブグループIIcに区分された. グループIIIは中程度の細胞体と大きな樹状突起野をもち, 樹状突起の分岐の仕方は単純型のみであった(グループIIIs). グループIVは大きな細胞体と大きな樹状突起野を示し, 樹状突起の分岐の仕方は複雑型のみであった(グループIVc). それぞれの出現頻度はIs : 21.2%, Ic : 51.8%, IIs : 14.6%, IIc : 6.2%, IIIs : 4.2%, IVc : 2.1%であった. サブグループIcは哺乳類のβ細胞に形態的によく似ており, 中心網膜の神経節細胞の半分を占めた. しかし, 哺乳類ではほとんど見られないサブグループIsとサゾグループIIsがかなり存在した(35.7%). 網膜周辺部でよく見られるグループIIIsとグループIVcが僅かながら観察された(6.3%). これらの所見を他の脊椎動物の中心網膜における神経節細胞と文献的に比較検討し, 鳥類の中心網膜における神経節細胞の特徴を考察した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1999-05-25
著者
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内藤 順平
名古屋大学農学部
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内藤 順平
帝京科学大学理工学部アニマルサイエンス学科脳機能形態分野
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陳 耀星
名古屋大学大学院生命農学研究科生物機能分化学講座動物形態情報
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陳 耀星
中国農業大学動物医学院獣医解剖学講座:帝京科学大学理工学部アニマルサイエンス学科脳機能形態分野
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Chen Yaoxing
Labroratory Of Animal Morphology And Function Division Of Biofunctions Development Graduate School O
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