視神経内へのDiI投与により標識された網膜節細胞の分布の発生学的変化(短報)
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概要
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鶏胚およびヒヨコの網膜節細胞の成熟(軸索の視神経内投射)がどの様に網膜上を進行していくかを調べた。胚齢E8では,網膜中心の小領域が標識された。発生が進むにつれ,標識された網膜領域は中心網膜から周辺網膜へと広がり,孵化後1日までに全網膜領域が標識された。標識は鼻側網膜よりも耳側網膜の方が早く進む。網膜の標識領域の増加率は網膜自身の成長率により補正された結果, E8からE11までは約390%であるのに対し,E11以降は20-50%に急速に減少した。これは成熟網膜節細胞の拡散速度はE11以降,それ以前の速度の約1/10-1/20に低下することを示している。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2003-02-25
著者
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柴田 秀史
東京農工大学農学部獣医解剖学研究室
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柴田 秀史
東京農工大学 家畜解剖
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胡 満
名古屋大学大学院生命農学研究科
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内藤 順平
帝京科学大学理工学部
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陳 耀星
中国農業大学獣医学部
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内藤 順平
帝京科学大学理工学部アニマルサイエンス学科脳機能形態分野
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陳 耀星
中国農業大学動物医学院獣医解剖学講座:帝京科学大学理工学部アニマルサイエンス学科脳機能形態分野
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Chen Yaoxing
Labroratory Of Animal Morphology And Function Division Of Biofunctions Development Graduate School O
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