姿勢調整に関する筋電図学的研究 : II. 駐立姿勢の維持と視性平衡
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概要
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正常駐立または三肢駐立姿勢を維持する際に, 視覚がどのように役立っているかを筋電図によって観察した. 二種類の駐立姿勢に, 視覚遮断を組合せて四種の条件を設け, M. gastrocnemius, M. biceps femoris, M. quadriceps femoris, M. flex. carpi uln. から単一 NMUの放電を誘導, 記録し, 放電間隔の変動を方式に従って分析し, 変動に含まれる緩慢な動揺と, 不規則な変動の性質を対象にして考察を加えた. (1)放電間隔実測値の変動の幅は, 視覚を遮断ずると稍々大きくなる. (2)視覚の有無は, 緩慢な動揺の週期の規則性と動揺の振幅の変化に最もよく現れる. 視覚を遮断すると, 緩慢な動揺の振幅が増大し, 三肢駐立に特にその影響が大きく, 機構的に不安定な関節の固定に関与する筋程, その活動の調整に視覚が大きな役割を果している. (3)不規則な変動には視覚の影響はないようである.
- 1957-01-30
著者
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