急激かつ進行性にCD4^+減少が認められたSIV/HIV-1キメラウイルス感染サルの一例(短報)
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概要
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HIV-1のenv領域を含むキメラウイルスNM-3rNの個体間継代により, R43-56株を得た.R43-56接種サルの1頭に, 接種後14週までに急激かつ進行性のCD4^+T細胞の減少を認め, 体重減少・下痢・腸重積などの全身状態の悪化も合併した.剖検ではAIDS診断基準を満たさなかったが, リンパ組織にウイルスが証明された.この増殖能が強いウイルスはヒトのAIDS研究の新たな手段として有用と考えられる.
- 1998-03-25
著者
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嶋田 俊秀
京都大学医学部腫瘍生物学講座
-
嶋田 俊秀
京都大学医学部病理学教室
-
福本 学
京都大学医学部病態生物医学
-
桑田 岳夫
京都大学ウイルス研究所感染病態
-
速水 正憲
京都大学ウイルス研究所感染病態
-
福本 学
京都大学医学部病態生物医学講座
-
速水 正憲
京都大学ウイルス研究所霊長類モデル研究領域
-
速水 正憲
京都府立医科大学 微生物学教室
-
井戸 栄治
京都大学ウイルス研究所
-
Ido Eiji
Institute For Virus Research Kyoto University
-
網 康至
国立感染症研究所
-
榎瀬 良美
京都大学ウイルス研究所
-
長町 大志
京都大学医学部腫瘍生物学講座
-
五十嵐 樹彦
京都大学ウイルス研究所
-
宇井 雅博
京都大学ウイルス研究所
-
宇井 雅博
京都大学ウイルス研究所感染病態
-
速水 正憲
京都大学ウイルス研究所附設免疫不全ウイルス研究施設
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