CCR5型HIV-lenv遺伝子を組み込んだキメラウイルスのアカゲザルへの感染(短報)
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概要
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細胞侵入時にCCR5を用いるHIV-1の感染性を検討するため, CCR5型HIV-1のenv遺伝子をSIVに組み込んだキメラウイルスのアカゲザルへの感染実験を行った。その結果,ウイルス感染は成立したものの血漿中のウイルス量は低かった。感染後,各個体のPBMCからのRANTES産生が増加したことから, CCR5のリガンドであるβケモカインによって体内のウイルス増殖が抑制された可能性が考えられた。
- 2003-02-25
著者
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速水 正憲
京都大学ウイルス研究所感染病態
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速水 正憲
京都大学ウイルス研究所霊長類モデル研究領域
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速水 正憲
京都府立医科大学 微生物学教室
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井戸 栄治
京都大学ウイルス研究所
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Ido Eiji
Institute For Virus Research Kyoto University
-
榎瀬 良美
京都大学ウイルス研究所
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三宅 在子
京都大学ウイルス研究所
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速水 正憲
京都大学ウイルス研究所附設免疫不全ウイルス研究施設
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