仔豚における血漿インスリン, グルカゴンおよび11-ハイドロキシコルチコステロイド濃度におよぼすグルコース静脈内投与および寒冷暴露の影響
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概要
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寒冷環境下での膵内分泌および副腎皮質ホルモンの分泌能を知るため, 常温環境(22℃, 60%相対湿度)あるいは寒冷環境(2℃, 60%相対湿度)の第1, 4, 7, および10日に去勢雄仔豚の静脈内にグルコース(1.25mmoles/kg)を投与し, 血漿インスリン, グルカゴンおよび11-ハイドロキシコルチコステロイド(11-OHCS)の濃度を調べた。常温環境時のグルコース投与にともなう血漿インスリン濃度の上昇は, 動物を寒冷環境に暴露することにより, さらに促進され, めん羊における所見とは異なった。血漿グルカゴン濃度は, 常温環境下ではグルコースを投与しても大きな変化は起こらなかったが, 寒冷環境下ではその濃度は3分後に大きく低下した。血漿11-OHCS濃度は, 常温環境下ではグルコース投与によってわずかに低下した。寒冷暴露することによりその低下反応はさらに促進されたが, その低下の程度は寒冷暴露第4日が最大であった。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1986-10-15
著者
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