弱毒マウス肝炎ウイルス, MHV-NuU株に対する単クローン性抗体の作成とその性状
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概要
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BALB/cマウスの脾細胞とミ***ーマ細胞NS-1との融合により, マウス肝炎ウイルス(MHV)弱毒株, MHV-NuUに対する単クローン性抗体を作成し, 26抗体を得た. ウイルス中和(VN)活性を持つ4抗体を含む20抗体は, 免疫沈降法によりウイルスのpeplomer(E2)特異性を示し, 6抗体はウイルス核蛋白(NP)特異性を示した. 抗E2体, 抗NP抗体とも, 免疫沈降法により, MHV-S, MHV-D, MHV-JHM, MHV-2株と交差反応を示し, これらの抗体が各株に共通なエピトープを認識することが示された. MHV-NuU, MHV-S, MHV-2に対し高いVN活性を示した抗体は, MHV-Dに対してはその活性が低く, またJHMに対してVN活性を示さず免疫沈降法でも交差しなかった. 一方, 抗原性とマウスに対する病原性との間に相関は認められなかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1985-06-15
著者
-
牧野 伸治
東京大学医科学研究所
-
藤原 公策
日本大学農獣医学部獣医第二病理学教室
-
藤原 公策
東京大学医科学研究所
-
中永 和枝
東京大学医科学研究所獣医学研究部
-
速水 正憲
東京大学医科学研究所
-
北川 恒代
東京都臨床医学総合研究所
-
木内 吉寛
東京都臨床医学総合研究所
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