ネコ及びイヌに人工寄生させたネコノミに対するlufenuron経口投与の駆除効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
昆虫発育抑制剤 lufenuron の経口投与によるネコノミに対する駆除効果を試験した. ノミ寄生歴のないネコ及びイヌに当研究所で累代飼育しているネコノミを10日ごとに寄生させ, lufenuron をネコでは15, 30, 60 mg/kg, イヌでは10, 20, 40 mg/kgを単回経口投与した. ネコでは, 15 mg/kgの投与で30日, 30 mg/kg以上の投与では40日間成虫の発現はほぼ完全に阻止された. しかし, 15 mg/kg投与における平均孵化率は, 30mg/kg以上を投与したものより常に有意に高かったことから, 確実な効果を得るには30mg/kgが必要量と考えられた. イヌでは, ネコにおけるより低用量でノミの増殖は完全に阻止された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1995-08-15
著者
-
小田 憲司
(財)畜産生物科学安全研究所臨床試験室
-
西田 由美
財団法人畜産生物科学安全研究所
-
西田 由美
(財)畜産生物科学安全研究所
-
小田 憲司
畜産生物科学安全研究所
-
吐山 豊秋
(財)畜産生物科学安全研究所
-
芳賀 知也子
(財)畜産生物科学安全研究所
-
吐山 豊秋
畜産生物科学安全研
関連論文
- 鶏体内における豚回虫の体内移行に起因する肝病変(寄生虫病学)
- 哺乳豚のコクシジウム病に対するトルトラズリルの発症防止効果
- トルトラズリルの牛コクシジウム病に対する有効性および安全性に関する臨床的検討
- 哺乳豚のコクシジウム病に対するトルトラズリルの発症防止効果
- トルトラズリルの牛コクシジウム病に対する有効性および安全性に関する臨床的検討
- 反復肝臓生検によるウシの肝臓中薬物残留評価法の有用性
- アメリカ腐蛆病の防除に有効な薬物
- 蜜蜂アメリカ腐蛆病の防除薬(2)蜜蜂アメリカ腐蛆病の防除
- アメリカ腐蛆病菌芽胞に対する各種消毒剤の殺菌効果 (短報)
- 蜜蜂における薬理学的研究
- 蜜蜂及びその巣箱におけるアンピシリンの動態
- アメリカ腐蛆病の防除に有効な薬剤の検索
- 蜜蜂アメリカ腐蛆病の防除薬(1)蜜蜂の飼育と生物学
- アメリカ腐蛆病菌Bacillus larvae日本分離株の生物性状と薬剤感受性
- 子牛におけるルーメンプロテクトスルファメトキサゾール製剤の経口投与によるバイオアベイラビリティ(短報)
- 十分な第一胃機能を有する子牛における食道溝反射のスルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤のバイオアベイラビリティにおよぼす影響
- 子牛の注射部位筋肉内薬物残留試験のための投薬および採材法
- 日本において分離された Eimeria bovis 様コクシジウムの人工感染子牛における臨床症状とオーシストの排泄
- 日本において分離された Eimeria alabamensis 様コクシジウムの人工感染子牛における臨床症状とオーシストの排泄
- ネコ及びイヌに人工寄生させたネコノミに対するlufenuron経口投与の駆除効果
- 牛コクシジウムEimeria subsphericaの生物学的諸性状
- 日本における牛コクシジウムの感染率と分布
- 豚のコクシジウム症とその対策 (特集・主な消化器疾病とその対策)
- 日本における牛のコクシジウム症
- NSAIDs(フルニキシンなど)の薬理
- 抗菌剤非依存型畜産の概要
- 動物薬の使用実態と食品残留
- 我国における動物用抗菌性薬物の新薬と開発の動向
- 豚コクシジウム病に対するトルトラズリルの発症防止効果と1日の増体量に対する影響