水平・上下両加振による構造物基礎周辺地盤の液状化
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概要
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この研究は水平動・上下動単独, および両方向同時に作用させた場合の, それらの振動が構造物基礎周辺地盤の液状化や, それに伴う構造物の沈下に及ぼす影響を模型実験を通じて検討したものである。使用した砂は2mmフルイ通過した川砂で粒径加積曲線は豊浦, 相馬両標準砂の中間にあり, 均等係数3.6である。実験は, 乾燥砂と飽和に近い湿潤砂で, 一方向加振実験および二方向加振実験を行ない, つぎのような結果を報告している。(1)湿潤砂地盤においては水平単独, 上下単独のいずれの加振においても液状化現象が見られる。液状化の程度は前者のほうがはるかに高く, 基礎模型の沈下量もはるかに大きい。(2)液状化は基礎周辺部でまず始まり, 順次基礎直下に及ぶこと。このとき基礎の沈下が急増し地盤のそれの倍近い値となる。(3)二方向同時加振時における基礎模型の沈下量のほうが, 水平単独加振時より大きい場合もある。(4)乾燥砂の場合には, 水平単独加振のほうが上下単独加振よりも基礎, 地盤ともに沈下量ははるかに大きい。また, 根入れ基礎の沈下量より小さい。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-03-15
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