地震時における構造物基礎模型の復元力と応答に関する実験的研究

概要

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円形断面(直径267mm), 正方形断面(250mm×250mm)およびク形断面(50mm×225mm)をもつ長さ600mmの鋼製基礎模型を乾燥砂あるいは飽和砂に根入れして, 振動台上で水平に正弦波, およびランダム波を入力として作用させ, これらの模型の挙動を測定し, 同時に断面形状の相違が応答に与える影響について考察したものである。まず模型の底部をヒンヂとして回転運動のみの1自由度系とすると, 振動中の水圧は砂層の含水状態にかかわらず根入れ深さの方向の中央付近に最大点をもつ三角形の分布あるいは放物線状の分布を示し, その大きさはロッキングの角度によって異なる。底部のヒンヂを除いて2自由度系とすると根入れ深さの各点における土圧は位相がずれて, 底部付近で逆転する。この場合, 砂の乾湿両状態で土圧分布が変わって, 乾燥砂の場合は砂層表面付近で大きくなる。振動中の飽和砂の水圧は土圧の値の数分の1以下であることもわかった。また, ランダム波が作用すると地盤-構造物基礎系がバンドパスフィルターのような役割を果たすことも認められた。この他, 静的載荷実験の結果との比較検討もされている。
1974-12-15