安定液による壁面安定の機構 : 非粘性土地盤におけるトレンチ掘削の場合を問題として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
安定液による掘削壁面の安定機構に関して, 従来提唱されている諸説を系統づけ若干の考察を加えまとめたものである。まず掘削壁面の安定に関する安定液の役割りを, (1)安定液そのものによる作用, (2)掘削壁面にできるフィルターケーキ(泥壁)の作用, (3)地山の在来の性質と安定液の浸入を受けた地山の性質, の3つに分け, 各々の性質, 機能, 安定に関係する要素, 安定作用について説明している。次に安定液を満たしたトレンチの安定に関して, 安定液の静水圧のみが安定作用を行なうと考えてクーロンの主動土圧との力の平衡式を導き, 掘削深さそのものよりも安定液と地下水との相対水位が安定を左右する重要な因子であることを示している。さらに, 安定液の静水圧作用以外の安定作用として安定液の受動抵抗と安定液で飽和された部分の砂のセン断抵抗力をあげ, これに関するエルソンやモルゲンスターンの解析を紹介し若干の討議を加えている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-06-15
著者
関連論文
- 学校教育における土質工学
- 10年後の土質工学を語る
- 土の安定処理 : オーストラリアにおける近況
- 締固めおよび安定処理 : 第2日 午後の部 第3会場(第6回土質工学研究発表会講演要旨および一般報告)
- リーチング
- 「第1回土質工学研究発表会」を顧みて
- 会議に参加して(第六回アジア地域会議)
- 土の安定処理 : オーストラリアにおける近況
- 安定液による壁面安定の機構 : 非粘性土地盤におけるトレンチ掘削の場合を問題として
- 686.安定液による壁面安定の機構 : 非粘性土地盤におけるトレンチ掘削の場合を問題として(地下連続壁)
- 現場発生土の有効利用
- 「土と基礎」にみる土質工学30年
- 324 土質工学会各部活動報告 会誌部活動報告
- レディスプログラム雑感[1]
- 施工法および施工機械 : 第2日 午後の部 第1会場(第9回土質工学研究発表会講演要旨および一般報告)
- 来日したウィンターコーン教授の横顔
- 膨張性土の簡易判別法(『土質工学会論文報告集』Vol. 13,No. 1 (1973年3月発行)掲載論文の概要)
- 粘土の活性度 : アクティビィティー
- 基礎地盤の沈下(第7回土質工学研究発表会講演要旨および一般報告)
- これからの講座
- 飽和したモンモリナイト質粘土とカオリナイト質粘土のセン断強度特性(英文雑誌『Soils and Foundations』Vol.11,No.3(1971年9月発行)掲載論文の概要)
- 「土質試験法に関するシンポジウム」の特集号発刊にあたって
- 電気浸透法の基本的な問題とそれを基礎工え応用する場合の考え方
- 「土の粒度試験」および「現場における土の砂置換法による単位体積重量試験方法」の改訂案の内容について
- 土の乾燥機構と合水量測定の比較実験
- シンウオールサンプラー内の試料押し抜き方法の一試案