飽和粘性土の圧密およびせん断変形に関する理論的研究(その1) : 有限要素法の二次元圧密への適用
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概要
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有限要素法をBiotの圧密理論に適用した二次元圧密の数値計算手法およびその計算値について述べた。Biotの圧密理論に対して1)土は非同質で異方性の弾性体であり, 水で完全に飽和されている。2)土の変形は有効応力に依存する。3)土中の水の流れはDarcyの法則に従う。の3つの仮定を設けて, これを拡張した圧密の支配方程式を確立し, 変分原理に基づいて支配方程式と等価な汎関数を導き直接法を適用して有限要素定式化を行なった。この数値計算手法の精度を検討するために, 解析的に正解の求まる一次元圧密によって解析解と有限要素解との比較を行ない, 次に一次元圧密と平面ヒズミ状態の二次元圧密との相違を調べるために道路盛土を想定したモデルに対して解析を行なった。また, 実際に行なわれた試験盛土工事における実測結果と本計算手法による計算結果とを比較して, 本計算手法の実用性を検討した。以上の計算例によって検討した結果はいずれも良好であった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
著者
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