飽和粘性土の圧密およびせん断変形に関する理論的研究(その2) : 盛土基礎の圧密
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概要
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盛土基礎の設計に際して基礎の沈下量を有限要素法による二次元圧密解析によって求めた場合の問題点や実用性を検討するために, 東名高速道路愛甲試験盛土(高さ4.5m, 敷幅26.2m, 天端幅10m, 縦断方向の天端幅20m)を対象として有限要素法を適用し, 解析結果と実測結果とを比較検討した。圧密計算に必要な土の定数を検討した結果, 弾性係数は一軸圧縮試験から得られたE_<50>と圧密試験から得られたm_vとから推定される弾性係数の平均的な値を採用し, ポアソン比を1/3とした。また, 透水係数は有効応力と透水係数との関係を考慮して値を変え, 3つのケースについて計算を行なった。計算結果と実測結果とを比較検討した結果, 透水係数が正確に測定できれば, 沈下および間ゲキ水圧は塑性沈下が生じている部分を除いて実測値とよい一致を示すことが確認された。なお, 弾性係数はE_<50>から求めるよりもm_kから推定するほうがよく, また圧密試験から求めた透水係数を使用して解析した場合には, 圧密速度が実際の場合よりもかなり遅れることがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-03-15
著者
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