土の動力学特性に関する研究(その1) : 室内試験機の試作について
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概要
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土の基本的な動力学特性として, 土が振動を受けた場合における破壊の状況および破壊前における応力とヒズミの関係が考えられる。これらの2種類の特性を室内試験により求めることを目的として, 超音波パルス伝ぱ速度測定試験機, 動的一軸圧縮試験機, 動的直接単純セン断試験機を試作した。本報ではこれらの3種類の試験機の内容と, 前2者のランニングテストの結果について報告した。超音波パルス伝ぱ速度測定試験は土を弾性体として供試体内を伝ぱする弾性波動の伝ぱ速度を測定するもので, P波とS波とを考えている。動的一軸圧縮試験は地盤中で受けている応力状態に近い状態のもとで供試体に繰り返し軸力を与え, その時の応力とヒズミの関係を求めるものであり, 動的直接単純セン断試験は地震などによって地盤内に発生すると思われる応力状態を供試体に与え, 垂直変位, セン断力, セン断変位などを求めるものである。ランニングテストの結果, 土の動力学特性は応力レベル, ヒズミレベルに依存し, 周波数には依存しないことが推察された。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
著者
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