アルミニウム合金5083-O溶接継手の低サイクル疲労強度に関する一研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Three kinds of fatigue tests were carried out in low cycle fatigue range on A5083P-O aluminum alloy and its butt welded joints in order to obtain basic data for low cycle fatigue designing of LNG tanks. The hour-glass shaped base metal specimens, which were cut out in longitudinal and long transverse direction, were used for diametral strain controlled and repeated strain cycling tests to investigate the effect of strain controlling direction on fatigue strength. Transverse butt welded joint specimens welded by DCSP-TIG, high current MIG and conventional MIG arc welding were also used for either tests of displacement controlled axial load cycling or deflection controlled bending load cycling, changing experimental parameters for reinforcement shape : (1) ground partly, (2) flushed out and (3) as welded conditions. The main conclusions obtained are as follows : (1) Diametral strain controlled fatigue strength of base metal specimen whose direction is longitudinal was influenced with controlling direction of diametral strain in low cycle fatigue range, while that of the long transverse directional specimen did not almost depend on controlling direction. (2) Under axial loading condition, it was found that, regardless of the welding process, the fatigue strength of butt welded joints without reinforcement were almost the same. But difference between the bending fatigue strengths of the butt welded joints made by two kinds of MIG arc welding was observed. Comparison of the bending fatigue strength with axial fatigue strength showed that the former is 1.1 to 1.5 times greater than the latter in the range of this investigation. (3) The fatigue strength of the butt welded joints decreases markedly due to the reinforcement of the weld in both loading conditions of axial and bending. The fatigue strength reduction factor of the butt welded joints made by MIG arc welding will become 2 or more, but by grinding out partly the reinforcement toes of the weld it can be made to increase the fatigue strength up to about 1.5 times.
- 社団法人日本船舶海洋工学会の論文
著者
-
高 允宝
長崎総合科学大学工学部
-
飯田 國廣
東京大学工学部
-
高 允宝
長崎総合科学大学
-
蓑田 和之
石川島播磨重工業(株)溶接研究所
-
蓑田 和之
石川島播磨重工(株)
-
簑田 和之
石川島播磨重工業株式会社 溶接研究所
-
飯田 國廣
東京大学
関連論文
- 十字隅肉溶接継手試験によるAI/SUS STJの強度評価
- 繰り返し大変形曲げを受けたアルミニウム合金材の亀裂発生強度
- 大きな圧縮歪を受けた鋼構造部材の亀裂強度(その2)
- 鋼材組織による溶接構造物の疲労寿命改善 : 疲労特性に優れた船体用鋼板の開発 第3報
- 2003S-G2-3 鋼材組織による溶接構造物の疲労寿命改善 : 疲労特性に優れた船体用鋼板の開発 第3報(一般講演(G2))
- 座屈により大きな圧縮歪を受けた鋼構造部材の亀裂強度に関する研究 (その4)
- (44) 座屈により大きな圧縮歪を受けた鋼構造部材の亀裂強度に関する研究(その4)(平成13年春季講演論文概要)
- 溶融亜鉛めっき槽の不安定破壊強度と腐食特性に関する一考察
- 表層超細粒鋼板の強度特性
- 305 炭素鋼の疲労強度に及ぼすプラズマ溶射の影響
- プラズマ切断部の大気中疲労強度に関する一考察
- 実用原子力発電設備環境中材料等疲労 信頼性実証試験成果の概要
- 214 斜め突合せ継手平板の中間サイクル疲労強度
- S0301-6-2 小型継手による大型構造モデルの疲労強度推定に関する一考察(溶接継手と疲労評価法)
- 255 鋼ならびに溶接部の引張性質にもとづく低サイクル疲労強度の推定
- 欠陥含有の100mm厚溶接継手における疲労き裂伝播挙動(昭和50年学協会刊行物掲載論文再録集)
- 欠陥含有の 100mm 厚溶接継手における疲労き裂伝播挙動
- 431 欠陥含有の100mm厚溶接継手における疲労き裂伝播挙動(第1報)(昭和47年学協会刊行物掲載論文再録集)
- 431 欠陥含有の100mm厚溶接継手における疲労き裂伝播挙動(第1報)
- SGV49鋼電子ビーム溶接継手の疲労強度特性(昭和60年度春季全国大会論文発表講演討論記録)
- SGV49鋼電子ビーム溶接継手の疲労強度特性(昭和60年度春季全国大会論文発表講演論文)
- 先手二題
- 海洋構造物の溶接に関する国際会議
- 引張および圧縮予歪が極低サイクル疲労寿命に及ぼす影響
- ヒステリシスエネルギー論による曲げ疲労強度の予測
- ピーク応力(ホットスポット応力)基準による疲労設計 : 原子力発電プラント構造物および海洋構造物(金属加工部材・構造物の疲労)
- 高速コンテナ船のスラミングによる船首部損傷解析
- ワイヤロープの引張り疲労強度と繰返し応力-歪応答
- 歪制御低サイクル疲労におけるヒステリシスループの解析と寿命推定(続報) : とくに高温における挙動について
- 複数表面欠陥からの疲労き裂伝播寿命評価 : 第2報 : 並列配置複数き裂問題
- 第 5 回原子力非破壊評価国際会議参加報告
- P分布荷重による累積疲労被害: 第二報 : 低・高サイクル寿命域疲労に対する改良モデル
- 歪制御低サイクル疲労におけるヒステリシスループの解析と寿命推定
- 歪制御低サイクル疲労におけるヒステリシスループの解析と寿命推定
- アルミニウム合金5083-O溶接継手の低サイクル疲労強度に関する一研究 : 第2報
- アルミニウム合金5083-O溶接継手の低サイクル疲労強度に関する一研究 : 第2報 : -196℃における疲労強度)
- 複数表面欠陥からの疲労亀裂伝播寿命評価(第1報)
- 海洋構造物鋼管継手疲労設計法の一試案
- p分布荷重による累積疲労被害
- インコネル合金のフレッティング疲労特性とき裂発生検出
- ひずみ情報による両端切欠き試験片におけるき裂発生・進展挙動の検出
- 海水中疲労特性に及ぼす鋼板組織の影響 : 疲労特性に優れた船体用鋼板の開発 第2報
- 角変形をもつ溶接継手の疲労強度
- LNGタンク用アルミニウム合金の疲労強度特性に関する二, 三の考察
- 複数表面欠陥からの疲労亀裂伝播寿命評価(第1報) : 直列配置複数亀裂問題
- 両振りおよび片振り疲労荷重による溶接残留応力の緩和
- (26) 海水中疲労特性に及ぼす鋼板組織の影響 : 疲労特性に優れた船体用鋼板の開発 第2報
- プラズマ切断部の大気中・海水中疲労強度に関する検討(その2)
- 高周波加熱真空圧延接合Al/SUS STJの強度(その1) : 十字隅肉溶接継手の強度
- 大きな圧縮歪を受けた鋼構造部材の亀裂強度(その1)
- AI/SUS構造用異材継手接合界面の強度
- 溶接継手特性に及ぼす人工内蔵欠陥の影響
- T型すみ肉溶接継手の低サイクル疲労強度について
- 撓み制御平面曲げおよび径歪制御軸力による低サイクル疲労強度の比について
- 343 アルミニウム合金の極低温特性(第一報) : 高力アルミニウム合金の極低温における機械的性質
- 344 Al合金溶接部の気孔防止 : 気孔量に及ぼす溶接施工条件の影響
- 335 Al-Mg合金厚板の溶接性(第2報) : Al-Mg合金厚板溶接部の高温割れ
- 334 Al-Mg合金厚板の溶接性(第1報) : 大電流MIG溶接における入熱の影響
- アルミニウム合金A5083P-Oの歪制御低サイクル疲労強度に及ぼす制御方向の影響
- 疲労表面き裂の形状表現式について
- アルミニウム合金5083-O溶接継手の低サイクル疲労強度に関する一研究
- 軟鋼および高張力鋼の切欠疲労強度に関する一考察
- 9%Ni鋼母材および溶接金属の低サイクル両振り曲げ疲労強度線図
- 軟鋼における疲労亀裂伝播に関する一考察
- ヒステリシスエネルギに基づいた疲労強度減少係数の一考察
- Al-Mg 合金 5083-O 厚板の溶接性(第 1 報) : 大電流 MIG 溶接における入熱と機械的性質の関係(溶接・溶断による変形と応力に関するシンポジウム)
- 撓み制御平面曲げおよび径歪制御軸力による低サイクル疲労強度の比について
- T型パイプ継手の歪詳細解析と疲労亀裂発生寿命予測
- アルミニウム合金厚板すみ肉溶接部の角変形挙動
- 331 低温用鋼溶接部の破壊じん性とその評価(第3報) : アルミキルド鋼溶接部の熱ひずみ脆化
- 226 低温用鋼溶接部の破壊じん性とその評価 : 第2報、各種溶接法によるアルミキルド鋼溶接金属部の破壊じん性
- 225 低温用鋼溶接部の破壊じん性とその評価 : 第1報、各種溶接法によるアルミキルド鋼溶接熱影響部の破壊じん性
- 鋼隅肉溶接継手の曲げ疲労強度に及ぼす隅肉形状等の影響
- 海洋構造物鋼管継手疲労設計法の一試案
- 低サイクル疲労寿命の分布形状に基づいた疲労設計曲線の一考察(昭和48年学協会刊行物掲載論文再録集)
- 低サイクル疲労寿命の分布形状に基づいた疲労設計曲線の一考察
- (3) 低サイクル疲労寿命推定と破面解析に関する研究 : (a)歪制御低サイクル疲労における平均歪の影響 : (b)切欠付広幅平板の低サイクル疲労寿命に関する一考察 : (c)HT60鋼の歪制御低サイクル疲労における亀裂発生寿命と破面のミクロフラクトグラフィ
- 有限要素法による水中線状構造の応答解析
- 浮遊骨組構造の周期応答解析
- Al-Mg 合金 5083-O 厚板の溶接性(第 2 報) : 溶接部の高温割れに及ぼす結晶粒微細化の影響
- 342 Al-Mg合金厚板の溶接性(第4報) : 溶接部の融合不良と機械的性質について
- 341 Al-Mg合金5083-0厚板の溶接性(第3報) : 溶接部の融合不良について
- 超低温タンクにおけるアルミニウム合金の溶接(アルミニウムおよびアルミニウム合金の融接)
- 耐食アルミニウム合金加工硬化材の軟化部をもつ溶接継手の強度に関する研究
- 半楕円表面き裂に関するK値の比較
- パイプ継手の詳細解析
- p分布荷重による累積疲労被害(第1報) : 亀裂発生寿命基準によるSM50B鋼の特性
- アルミニウム合金A 5083 P-Oの歪制御低サイクル疲労強度に及ぼす制御方向の影響
- ゆとりの付けは何処に行く(21世紀の若者へ)
- 旅にしあれば (4)
- 旅にしあれば (3)
- 旅にしあれば (2)
- 旅にしあれば (1)
- パイプ継手の詳細解析
- わかりやすく
- 溶接学会第 3 回国際シンポジウムの概要
- p分布ブロック荷重による累積疲労被害の一検討
- 第4回国際破壊会議出席報告
- 海洋構造物の疲労設計規格とその背景
- B. Deltawerken-KrKroller Muller コースの報告