関東北部酪農家における乾乳期の給与飼料の組成とその後の繁殖成績

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概要

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酪農家における乾乳期乳牛への飼料給与内容と繁殖成績との関係を調査した。調査は茨城県水戸市周辺の7酪農家の23頭の乳牛を対象に行った。飼料給与内容に関しては飼料給与量,残食量,乾物摂収最と摂収乾物中の粗蛋白質,非構造性炭水化物,中性デタージェント繊維,ミネラル含量を測定した。分娩後,約7ヶ月における受胎率は17%と低く,ダウナー症候群による廃用牛も3頭観察され,空胎日数が200日をこえる乳牛が5頭もみられるなど,繁殖成績は不良であった。その原因を栄養学的にみた場合,摂取蛋白質量と摂収非構造性炭水化物量の不足と考察され,血中尿素態窒素濃度,総コレステロール濃度,遊離脂肪酸濃度はそれを支持する結果を示した。これら栄養素の給与量の不足は農家購入乾草の蛋白質含量が低いことと,穀類給与量か低いことに起因することが示唆された。
2003-10-15

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