都市環境装置デザインにおけるレジビリティとアンビギュイティ

概要

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本論は、都市環境装置デザイン(パブリックデザイン)をデザイン領域において位置づけるために、都市環境のデザイン(一般的に各分野において環境デザインと呼ばれる)に関連する専門分野、都市計画、土木、造園、建築のデザイン分野、そしてインダストリアルデザインなどの分野における"環境デザイン"の動向を調べた。これら環境デザインの考え方などの動向について整理し考察を行った結果、都市環境装置デザインは、インダストリアルデザインに立脚した環境デザインに位置づけることができた。さらに環境デザインは、"関係のデザイン"を志向するごとが共通の考え方であり、関係のデザインの指標において、都市環境装置デザインは、"わかりやすさ(レジビリティ)"の「公共性」と"多義的(アンビギュイティ)"な「公共性」との共存、そしてデザインの対象における「地域性・場所性」の指標を視座において取り組むことを確認した。また、パブリックデザインの対象を整理した結果、パブリックデザインは、景観財と公共財の役割を重視したパブリックスペースとパブリックプロダクトの企画・デザインであることを導出した。
2000-10-31