案内標識のイメージと認知の検討 : 現行標識とテスト標識の比較
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は, 有効なサインデザインを探ることである。まず, ユーザーに対するアンケート調査を行い, 案内標識の知覚・認知に関しての問題点を明らかにした。次に, これに基づき, 現行の標識よりも知覚されやすく, まとまりのある単純な構造をもったテスト標識を試作し, SD法を用いたイメージ調査及び再生法による認知実験によって, 既存のデザインと比較した。SD評定値を用いたイメージ調査の結果は, テスト標識の方が現行標識よりも簡潔で, 見やすく, 好ましく, まとまりのあるデザインであることを示した。また, 認知実験の結果は, テスト標識の方が情報の再生率が高く, 認知されやすいことを示した。以上の結果から, 視覚伝達における有効なサインデザインは, 快適で, まとまりのある印象を与え, しかも, 認知されやすいものであるといえよう。
- 日本デザイン学会の論文
- 1999-03-31
著者
関連論文
- 言語情報の利用制限状態での広告における視覚比喩の理解のされ方について
- 視覚比喩とビジュアルデザインの評価について
- 運動図形の形態的特徴が速度知覚に及ぼす効果
- 広告における視覚シンボル認知の心理学的検討
- 案内標識のイメージと認知の検討 : 現行標識とテスト標識の比較
- 道路標識の知覚・認知を規定する要因
- Mueller-Lyer錯視におけるSimilarity GroupingとSelective Looking(知覚6(錯視),研究発表B-V,VII.第5回大会プログラム及び発表要旨)
- 大きさの円対比錯視における類同性の効果(V.第2回大会発表要旨)
- 分割錯視における類同性の効果(V.第2回大会発表要旨)
- 交通心理からみた道路環境の改善
- 印刷媒体における文字の奥行き表現 : 日韓におけるイメージ評価の比較を通して
- 視線方向にのびる曲線の「曲がり具合」の知覚(B-II.,VI.第11回大会発表要旨)
- 曲率知覚を規定する要因について(その2)(部門B,VII.第8回大会発表要旨)
- 曲率知覚を規定する要因について(B.パネル発表,VI.第7回大会発表要旨)
- 盛永の矛盾と観察態度(知覚6(錯視),研究発表B-V,VII.第5回大会プログラム及び発表要旨)
- 盛永の矛盾と図形形態(知覚6(錯視),研究発表B-V,VII.第5回大会プログラム及び発表要旨)
- 遮蔽錯視とamodal completion(V.第2回大会発表要旨)
- 奥行き方向の運動閾について(第1回大会研究発表要旨)
- 配置構造と密集度の判断(第1回大会研究発表要旨)
- 遮蔽空間の過小視(第1回大会研究発表要旨)
- The effect of grouping of adjacent contours on the Oppel-Kundt illusion
- W・ケーラーとゲシタルト心理学
- Adaptation-Levelに関する研究の概観
- 仮現運動と実際運動の関係--現象的速さを中心に