本邦における拡張条虫 Moniezia expansa の中間宿主となるホクリクササラダニについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)筆者は1958年4月迄に北海道より鹿児島に亘る全国28都道府県の約40カ所に及ぶ採集により多数のササラダニを採集して来た.2)以上の採集の結果, 1952年渡辺等が新潟において採集した拡張条虫の自然中間宿主となるササラダニは広く全国に分布し全国20カ所で採集された.3)この種類はその形態上の特徴よりOribatula venusta Berlese, 1908と同定するのが妥当と思われる.これは筆者の前回の論文中のホクリクササラダニOribatula-sp.(Or.-1)と同一種である.4)O. venustaに関するMoniezia expansaの中間宿主としての報告は今迄の所筆者の知る範囲では見当らない.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1958-08-10
著者
関連論文
- 74 Imidazole系化合物の内部寄生虫駆除効果に関する研究 (第62回日本獣医学会記事)
- 実験動物外部寄生虫の新検査法について(第 16 回大会講演要旨)
- 薬品中のコナダニ及び昆虫に関する調査研究
- 薬局に保管された薬品中のコナダニ其の他の異物について(第 11 回大会講演要旨)
- マウスに寄生するダニ類とその駆除に関する研究(第 13 回大会講演要旨)
- 84 猫の実験的トキソプラズマ症について (第60回日本獣医学会記事)
- 高尾山一水系に於けるブユ幼虫, 蛹の群集構造とその季節的遷移について
- 畜舍に於ける DDT, Dieldrin 残留噴霧の蚊に対する効果に就いて : 殺虫剤の残効性の研究第 1 報
- 数種の昆虫忌避剤のブユに対する効果について : 忌避剤の効果その 1
- 本邦における拡張条虫 Moniezia expansa の中間宿主となるホクリクササラダニについて
- 本邦産ササラダニの分布について (第 10 回大会講演要旨)
- 拡張条虫の中間宿主となるササラダニ類に関する観察
- 高尾山の一水系におけるブユ幼虫, 蛹の群集構造の季節的遷移について(第 9 回大会講演要旨)
- 畜舎及び堆肥場におけるマラシオン撒布のハエに対する効果