蚊の微細構造 : 3. ネッタイシマカの後腸について
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概要
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小腸, 直腸, 直腸突起のクチクラ層はいずれも前腸より薄く, 小腸及び直腸のクチクラは電子密度の異なる二層が認められる.直腸突起のクチクラと上皮細胞との間には厚さ不定のスポンジ状の層が存在する.直腸壁は一番薄く, 上皮細胞膜の嵌入はほとんどみられない.しかし小腸及び直腸突起では細胞膜が細胞質中へ著しい嵌入を示している.この嵌入は不規則であつて嵌入した膜と膜の間には多数のミトコンドリアが存在する.この膜の嵌入は物質輸送のための細胞膜表面積の増加であると考えられる.直腸壁はその形態からして, 水分等の吸収はほとんどせず, 主に水分の吸収は直腸突起においてなされると考えられる.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1969-10-20
著者
-
村主 節雄
香川大・医
-
稲臣 成一
岡大寄生虫
-
板野 一男
岡山大学医学部寄生虫学教室
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村主 節雄
岡山大学医学部寄生虫学教室
-
作本 台五郎
岡山大学医学部寄生虫学教室
-
頓宮 廉正
岡山大学医学部寄生虫学教室
-
稲臣 成一
岡山大学医学部寄生虫学教室
-
作本 台五郎
岡山大医寄生虫
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