樹洞性オオモリハマダラカ Anopheles omorii の累代飼育法
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概要
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A colony of Anopheles omorii, which is a treehole breeder and is distributed in limited areas in Japan, was newly established in the laboratory. Eggs and larvae were reared in an insectary at 24±1℃ and 60% RH. Pupae and adults were kept in another insectary at 24±1℃ and 70% RH with a day-length of 17 : 7 (L : D). The first and the last 1hr of the daytime were simulated to dawn and dusk controlling with automatic gradual increase and decrease of voltages. Adults were kept in a nylon mesh cage of 30cm cube with a piece of cotton soaked with a 3% sugar solution. They easily mated in this cage. A mouse, restrained in a wire net, was provided once every 1 or 2 weeks for a blood meal. Eggs were deposited on filter papers attached to the inner wall of a plastic cup (6cm height, 9cm diameter) containing deionized water 2cm in depth. When the larvae hatched, shavings of cedar or fir were put into the cup to prepare good conditions for larval development in the same volume as the water in the cup. As food for the larvae, powdered food (liver and vegetables) and dried yeast were supplied once a day. The developmental period from egg to adult emergence was about 17 days under these conditions. Fifteen generations of the mosquito have been successfully maintained after 1 and half years in the laboratory.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1988-12-15
著者
-
上村 清
丸三製薬
-
上村 清
富山医科薬科大学・医学部・感染予防医学研究室
-
荒川 良
高知大学農学部昆虫学教室
-
荒川 良
富山医科薬科大学医学部寄生虫学教室
-
中村 正聡
横浜市
-
中村 正聡
富山医科薬科大学医学部寄生虫学教室
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