アルキールカーボニール化合物の蚊に対する産卵誘引, 忌避性
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概要
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124種のアルキールカーボニールおよび, 類縁化合物のネッタイイエカに対する産卵誘引, 忌避性を調べた結果, 誘引化合物間にほぼ共通した分子の大きさ, 形がみとめられた。すなわち, 誘引化合物は, 主として9∿10原子の直鎖に側鎖を持ったもので, 作用基のカーボニール基からαの位置に, メチール基が, γの位置にエチール基を持ったものがよく, 反対にカーボニール基の酸素原子と同じ側のβ位, 又はδ位に側鎖をもったものは, 例外なく無効であった。メチール基が, ω-1にあるものが最高の誘引性を示した。酸, ケトン, エステル等, 分子の種類にかかわらず, 同じ概形をもった分子は同じ程度の誘引性を示した。しかし, アルコール類は, 一例を除いて全て無効であった。直鎖が11原子以上の長い化合物は忌避性を示し, 24原子以上のものは, 不揮発性で, 全て無効であった。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1974-06-15
著者
-
池庄司 敏明
日本国際協力事業団
-
池庄司 敏明
横浜市立大学医学部寄生学教室
-
MULLA Mir
Department of Entomology, University of California
-
Mulla Mir
Department Of Entomology University Of California
-
Mulla Mir
Department Of Entomology College Of Natural And Agricultural Sciences University Of California
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