頸椎症性脊髄症に対する片開き式頸椎管拡大術について
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概要
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頸椎管狭窄症による頸椎症性脊髄症25例に対し片開き式頸椎管拡大術を行し,その問題点を検討した.椎弓根部の蝶つがい部には術後1年位で十分な骨形成が認められ,椎弓の安定性,防護性は問題なかった.椎弓フラップが頸椎管内に落ち込む合併症が3例に認められたが,時間経過で自然に整復され骨癒合がみられた.落ち込みによる新たな神経症状の発現もなかった.後彎変形が2例にみられたが,神経症状の悪化はなく,軽度後彎のまま固定した.症状改善が20例,不変が4例であり,不変例はすべてに脊髄萎縮が認められた.C5神経麻痺が1例で生じたが,術式が原因ではなかった.片開き式頸椎管拡大術は簡便であり,安全有効な術式であることが判明した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1995-03-20
著者
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