重症くも膜下出血の急性期病態の特殊性
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概要
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We examined 258 patients with poor grade subarachnoid hemorrhage (SAH) (Hunt and Kosnik grade IV or V) in this study. Seventy-two patients (27.9%) were over 70 years old. Seventyfour (28.7%) of 258 patients suffered episodes of rebleeding. Of the 74 patients, 54 (73%) were under observation at home or in the primary care hospital without CT scan evaluation because they recovered consciousness after the initial attack. Fifty-seven percent of the rebleeding occurred at home, 28% in the primary care hospital, 9.5% in the ambulance, and 9.5% in our hospital. Eighty-eight patients (34.1%) suffered intracranial hemorrhage (intracerebral hemorrhage and intraventricular hemorrhage), and had to undergo emergency surgery. Sixty-three patients (24.4%) presented respiratory complications: 27 patients (10.5%) suffered from neuronal pulmonary lung edema and 36 patients (14.0%) suffered from aspiration pneumonia. Seven of the patients with neuronal pulmonary lung edema were examined through Swan-Ganz study. These patients showed a remarkably decreased cardiac index, increased SVRI and increased PCWP. Of the 258 patients, 237 presented electrocardiogram disorder. Sixteen of these (6.8%) needed treatment by a cardiologist. Poor grade SAH patients suffer not only from intracranial complications but also from general complications due to a cathecolamine surge after the initial incident. These patients should be rapidly evaluated for treatment to prevent rebleeding, emergency operation and for treatment of general complications.
- 2000-11-30
著者
-
木下 浩作
日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分野
-
守谷 俊
日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分野
-
林 成之
日本大学医学部救命救急センター科
-
林 成之
日本大学救急医学
-
斉藤 豪
日本大学救急医学
-
櫛 英彦
日本大学医学部救急医学
-
渋谷 肇
日本大学医学部救急医学教室
-
守谷 俊
日本大学医学部付属板橋病院救命救急センター
-
奥野 憲司
日本大学医学部救急医学教室
-
斉藤 豪
日本大学医学部救急医学教室
-
櫛 英彦
日本大学文理学部
-
櫛 英彦
日本大学 救急医
-
守谷 俊
日本大学医学部 脳神経外科
-
櫛 英彦
日本大学医学部 救急医学
-
林 成之
日本大学医学部 救急医学
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