小学校における統計教育の歴史的考察と今日的課題 : 統計教育カリキュラム改善への提言
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概要
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本稿の目的は,小学校における統計教育の充実をめざして,算数科の「統計的な処理」の内容に関するカリキュラムを歴史的に考察し,統計教育の今日的課題と改善案を示すことにある.昭和22年以降の小学校学習指導要領,昭和27年以降の日本数学教育学会誌,TIMSSの調査報告,平成12年版と平成14年版の算数教科書および他教科の教科書,総合的な学習に関する実践事例集(文部省)を分析した結果,(1)他学年や他教科の指導内容との関連を意識したグラフ指導,(2)「数量関係」の領域へと移動した「平均」の指導,(3)「統計的な処理」を柱とした総合的な学習,に関するカリキュラムの改善を行う必要があると考えた.本稿では,これらの3つの内容に関する現行のカリキュラムについて,その課題と改善案を具体的に提案する.
- 社団法人日本数学教育学会の論文
- 2003-04-01
著者
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松浦 武人
日数教研究部
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松浦 武人
広島大学大学院:広島大学附属東雲小学校
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松浦 武人
広島大学大学院(広島大附東雲小学校)
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景山 三平
広島大学学校教育学部
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景山 三平
広島大学教育研究科
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景山 三平
広島大学大学院教育学研究科
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