チガヤの根茎系及びシュートの萌芽様式
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概要
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要約 イネ科多年生草本チガヤは熱帯, 特に東南アジアにおける最重要害草である.本種の無性繁殖様式を明らかにするために, 和歌山県串本町紀伊大島の放棄畑において根茎の分枝形態を調査した.また, 1個体から由来した実験集団でシュートの萌芽様式を調査した.チガヤの根茎は複雑に分枝し, 機能の異なる3型が認められた.これらは太さ及び長さが異なり, シュートの萌芽様式と密接に関連しているようであった.実験集団においてシュートは母個体の葉軸と同じ方向に萌芽すること, 萌芽数は気温と正の相関を示すことが認められた.チガヤの根茎の複雑で巧妙な分枝形態が.本種の防除を困難にしている一因であると推定された.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1993-06-01
著者
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