ココヤシ胚の組織培養により誘導される組織特異的形態反応
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概要
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ココヤシ胚の縦断切片を0.25%活性炭と100ppm2,4-D(2,4-dichlorophenoxyacetic acid)を含む培地で培養したとき, 3種類の形態反応(TypeI, II, III)が誘導された。TypeIは乳白色の球状カルスであり, TypeIIは黄色の球状カルスであった.TypeIIIは外植片組織がドーム状に肥大した白色の塊状形態であった.TypeIは幼芽・幼根原基を含む胚先端部の組織から誘導され, TypesII・IIIはそれぞれ胚の中間部位および末端部位由来の外植片組織から特異的に誘導された.得られた誘導組織を更に継代培養をして, その後の形態変化を調べた.TypeIでは表面形態が粗粒状に変化したが, 新たな器官形成は生起しなかった.一方, TypeIIからは高率に根が分化し, TypeIIIからは吸器状構造が形成された.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1993-03-01
著者
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