タンザニア共和国における在来農法のもとで生育するトウモロコシに感染したAM菌根菌の役割
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概要
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タンザニア共和国ウルグル山地北斜面の2つの畑でトウモロコシを栽培し,その生育,養分吸収,土着のAM菌根菌の胞子数を調べ,菌根菌が現地の農業で果たしている役割を評価した.土壌中に菌根菌の胞子が多く感染率が高かった畑でトウモロコシがよく生育した.2つの畑の土壌養分には顕著な差はなかったが,菌根菌の高い感染率が見られた畑でりん酸の吸収が高かった.2つの畑地のうち,りん酸の肥沃度が高かった方から土壌を採取し,菌根菌の接種と土壌の燻蒸とを行ってトウモロコシを栽培し,処理の効果を生育と養分吸収で比較した.窒素の吸収には影響かなったが,りん酸の吸収が菌根菌の接種によって高まり,トウモロコシの生育も増加した現地の農業で菌根菌などの土壌微生物の保全が農業生産の維持あるいは改善に寄与していることがわかった.
- 2002-12-01
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