二期作で見いだされた胚乳形質突然変異イネ系統の種子不稔
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概要
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人為的に誘発した胚乳形質突然変異イネ系統を沖縄県石垣島で一期作と二期作に栽培したところ, 二期作で特異的に種子不稔を起こす数系統を見いだした.種子不稔の遺伝を明らかにするため, 突然変異系統と原品種とを交配して得たF_1植物を二期作で, F_2雑種集団を一期作と二期作で栽培して種子稔性を調査した.F_1植物は二期作において高い種子稔性であった.F_2個体は一期作ですべて高い種子稔性を示し, 低稔性個体を分離しなかった.一方, 二期作では低稔性個体が分離し, 高稔性と低稔性とが3 : 1に分離し, この種子不稔は劣性の単遺伝子に支配された.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1997-06-01
著者
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