主観的空間周波数と画質評価関数I : 主観的空間周波数
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
画質の心理的な評価値を客観的に示す画質評価関数を構成するには, 一般に, 視覚系も含めた画像システムの空間周波数特性(MTF)を用いている.このMTFに用いられている空間周波数は, 視角1°当たりの縞のサイクル数で定義される単なる物理的なパラメータであった.しかし, 人間がこの縞模様を観察する場合, 物理的な空間周波数が一定でも画枠の大きさや視距離を変化させると心理的な縞の細かさが変化する.そこで, 本論文では心理的な縞の"細かさ-あらさ"に対応する, いわば主観的空間周波数(Subjective Spatial Frequency, SS周波数と略称)を提案し, 画質評価関数の構成に新たな可能性を与える.本論文では, 画枠および視距離を変化させたときのSS周波数の測定結果について報告する.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1987-12-20
著者
-
渡部 叡
日本工業大学情報技術センター
-
渡部 叡
名古屋工業大学
-
吉田 千秋
名古屋工業大学
-
杉原 美範
名古屋工業大学
-
杉原 美範
名古屋工業大学電気情報工学科
-
吉田 千秋
名古屋工業大学工学部電気情報工学科
関連論文
- 音による運動知覚と随従眼球運動との関係
- 6)音による運動知覚と眼球運動の関係(〔情報ディスプレイ研究会視聴覚技術研究会画像通信システム研究会〕合同)
- 音による運動知覚と眼球運動の関係 : 情報ディスプレイ視聴覚技術画像通信システム(視覚と画質特集)
- 4)色覚におけるマルチチャンネル機構(視覚情報研究会)
- 色覚におけるマルチチャンネル機構 : 視覚情報
- 1-4 色覚におけるマルチチャンネル機構
- 7-7 色覚のマルチチャンネル機構における非対称性
- 17-8 色覚のMTFにおけるマルチチャンネル機構
- 17-7 音による運動知覚と眼球運動との関係
- 5)網膜Y細胞機能を参照した仮現運動発生機構のモデル(視覚情報研究会)
- 背景を伴う運動に対する視覚系運動知覚機構のモデル
- 網膜Y細胞機能を参照した仮現運動発生機構のモデル : 視覚情報
- 主観的空間周波数と画質評価関数II : 臨場感に関する画質評価関数
- 主観的空間周波数と画質評価関数I : 主観的空間周波数
- 6)視覚系における運動知覚機構のモデル(視覚情報研究会)
- 視覚系における運動知覚機構のモデル
- 1-6 色度パターンによる運動知覚特性
- 1-5 視覚系における運動知覚機構のモデル
- 6)主観的空間周波数と画質評価関数(視覚情報研究会)
- 1)眼球運動と視覚(〔画像表示研究会視覚情報研究会画像通信システム研究会〕合同)
- 主観的空間周波数と画質評価関数
- 9-3 色覚におけるマルチチャンネル機構の時間特性
- 22-5 色覚におけるマルチチャンネル機構 : 時間周波数特性
- 色覚におけるマルチチャンネル機構-III : 視聴覚技術
- 随従眼球運動における適応制御機構 : 視聴覚技術
- 1-3 色度パターンによる仮現運動知覚
- 1-1 随従眼球運動(SPM)の制御機構
- 1-2 仮現運動の知覚と随従眼球運動との関係
- CRTにおける文章と図の組み合わせ配置の効果
- テキストと図の組み合わせ提示の効果
- クライアント・サーバ型情報教育支援環境の構築
- RS-232C付計量計の情報基礎教育への利用法の検討
- 画質と視覚の空間周波数特性との関係について
- 9)随従眼球運動(SPM)の制御特性([画像表示研究会(第103回) 視覚情報研究会(第74回) 画像通信システム研究会(第76回)]合同)
- 随従眼球運動(SPM)の制御特性
- 視野領域が機能分化した視覚系のモデル
- 1-2 心理的空間周波数を用いた画質評価関数
- 眼球運動と視覚
- 仮現運動と眼球運動との関係 : モデルの構成
- 網膜中心部における色光感度特性