高Hn設計CoPtCrO垂直メディアの記録特性
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概要
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近年、垂直磁気記録方式は、媒体の熱揺らぎ限界と記録磁界強度確保の点から、改めて期待され、その検討が盛んとなっている。しかしながら、垂直記録方式では磁化転移領域は安定に形成されるが、逆に低密度記録領域では媒体内の自己減磁界により、記録減磁現象や低密度信号における経時的な信号減衰などの問題が懸念される。本検討では高いnucleation field(Hn)を有する媒体によりこの記録減磁現象を緩和できることをCoPtCrO媒体を用いて実証した。CoPtCrO垂直媒体は微粒子構造をとりながら高Hn特性を保有することにより、媒体ノイズを抑制している。この媒体と長手記録に用いるマージ型GMRヘッドを組み合わせることにより、強い熱揺らぎ体制を保持しながら長手記録に劣らぬビットエラーレートの実現に成功した。
- 2000-06-08
著者
-
及川 壮一
東芝光・磁気ストレージ開発センター
-
田中 陽一郎
(株)東芝 光・磁気ストレージ開発センター
-
彦坂 和志
(株)東芝 光・磁気ストレージ開発センター
-
竹尾 昭彦
株式会社 東芝 コアテクノロジーセンター
-
竹尾 昭彦
東芝 光・磁気ストレージ開発センター
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及川 壮一
東芝 光・磁気ストレージ開発センター
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彦坂 和志
東芝 光・磁気ストレージ開発センター
-
田中 陽一郎
東芝 光・磁気ストレージ開発センター
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