媒体微細磁気構造を考慮した磁気記録シミュレーションモデル
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概要
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現在、高密度記録に向けた磁気記録媒体では、非磁性層偏析による磁性粒子の孤立化がすすみ、磁性粒径は10nm程度までに微細化されている。しかし、こうした微細な磁性粒子が形成されているにも関わらず、MFM (磁気力顕微鏡)などで観察される磁界ゆらぎは数百nm程度に大きくなっており磁性粒子サイズと一致しない。今回は、TEM観察や計算機シミュレーションにより、媒体微細構造と媒体のDCノイズや記録時の磁化状態などの関係について検討した。この結果、微粒子の結晶配向に周期的なむらのある媒体ではその周期がDCノイズに強い相関を持つと同時に記録時のパーシャルイレージャにも影響を及ぼすことが判明した。
- 1997-01-23
著者
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彦坂 和志
東芝 研究開発センター 情報通信システム研究所
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竹尾 昭彦
株式会社 東芝 コアテクノロジーセンター
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彦坂 和志
東芝 研究開発センター
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田中 勉
東芝 研究開発センター
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竹尾 昭彦
東芝 研究開発センター
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