画像処理を用いた高齢者の視覚特性の擬似体験システム(<論文特集>新映像メディアとその応用)

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概要

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高度情報化社会の進展とともにディスプレイの使用が増え, 自動車分野でもナビゲーションシステムや車載情報端末などでディスプレイの普及が著しい.さらに, 高齢ドライバの増加に伴い, 見る側の人間の視覚機能を配慮した見やすい表示が不可欠である.そこで, 高齢者にも見やすいディスプレイ開発のため, 設計・デザイン段階で若年者が仮想的に高齢者の視覚機能を体験し, 評価できるシステムを開発した.これは, 加齢に伴う視覚機能(空間的周波数特性, 分光特性, 焦点調節特性)の生理計測データを用い, このデータを画像処理によりビジュアル化して, 表示の見え方を再現するものである.このシステムは, ワークステーション, 画像入力機器とディスプレイから成り, 年齢, ディスプレイサイズ, 視距離などに応じた表示の見え方を体験することができる.本論文では, 加齢に伴う視覚機能の変化とその再現方法, ならびに再現システムについて述べる.
1996-10-20

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