ハンドボールにおけるゲーム分析 : 第10回女子世界選手権大会を事例として
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概要
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この研究は,世界のトップレベルのハンドボールのゲームにおける攻撃活動に着目し,ゲーム構造の特性とその発展傾向を考察しながら,とりわけゲームの勝負に影響を及ぼす要因について統計的手法を用いて分析したものである。研究の対象として,世界をリードするチームが参加する世界選手権をとりあげた。この分析で確かめられた結果は次の通りである。1)ゲームの中でより多くの得点を獲得する方法は速攻が有効であった。さらに遅攻では,バックコートプレーヤーのシュート力や,ポストプレーヤーの専門性(バックコートプレーヤーとの対応を含めたコンビネーションやシュート)が要求される。2)世界選手権レベルのゲーム構造の特徴としてゲームの勝負,両チームの力関係に関わらず,攻撃内容別の得点依存率はどのゲームもほぼ同様の結果を示していた。さらに勝ちチームの特徴として,ロングシュートの精度の高さとポストシュートの頻度の多さがあげられる。3)勝敗に貢献するゲーム成果は,総得点とロングシュート数(逆相関で数の少ない方が勝ちにつながっている)であり,特に遅攻においてロングシュート数を減らす攻撃戦術が極めて重要視される。This Study pays attention to offense in Handball game of top-level of world,observes character-istics of game structure and tendencies of its development and analyzes in particular factors affecting the winning or losing of games by using a statistical method.As the object of the study,we have taken up 10th Women's World Championship in which world-leading teams participate.The results confirmed in this analysis are as follows.1)As the method of gain goals,fast break was effective.In set offense require the field shooting techniques and the specialized of post player(for combination and shooting techniques)2)As the feature of game structure of World Championship-level games,goal rate of dependence was almost the same in each game irrespective of winning or losing game and the power-relation between both teams.In winning side feature were high accuracy of field shoot and much frequency of using post offense.3)The game results which contribute to winning or losing are the total number of goals and the number of field shoots(both are in an inverse correlation and the less is the number of field shoots,the more often gets the team a winning),and offense tactics to reduce the number of field shoots is considered extremely important particularly in set offense.
- 大阪教育大学の論文
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